イタリアのボルゴフランコ・ディヴレーア町で、健康影響への懸念から町長が町内の学校のWi-Fiをオフにするよう命じたとの報道がありました。出典「Italian town shuts down Wi-Fi over health fears」1月8日THE LOCAL【網代太郎、訳も】
ボルゴフランコ・ディヴレーア町(ピエモンテ州)の町長は、健康への懸念から二つの学校でWi-Fiをオフにするよう命じた。
リビオ・トラー(Livio Tola)町長は、無線ルータから放たれる電磁波が特に若い子どもに有害であると読み上げた後で、インターネット接続はケーブル使用に戻すよう町のハイスクールと小学校に言った。「テクノロジに反対してではなく、私たちの選択は予防的措置であるというだけのことです」と町長は述べたとラ・スタンパ紙が報じた。この問題について科学的なコンセンサスがまだ不足していることを彼は認め、「電磁波が子どもたちにとって危険かどうかを確定的に言うことはできない」と付け加えた。
世界保健機構は電磁波曝露を取り巻く「不安と推量」を認めたが、健康影響の可能性をまだ調査している。しかし、無線ルータから放たれる電磁放射が若い子どもの細胞の発達に影響を及ぼしうることを示唆するいくつかの研究があり、住民3800人の町の二つの学校でWi-Fiを止めることをトラー町長に確信させるのには十分であった。(略)
しかし、この物議をかもすような決定は議員と一部の両親から反発を招いた。彼らは、たとえ無線信号が有害だとわかったとしても、この措置は町の子どもたちを守るために何もできないと主張している。彼らはまた、この措置によってタブレットのような無線装置が教育的なツールとして授業で使われることが妨げられるとも主張している。
前町長のファウスト・フランチスカ(Fausto Francisca)は、町の子どもたちは無数の異なる発生源からの電磁波(例えば自分の携帯電話や自宅のWi-Fi接続)に既にさらされると説明して、この決定は近視眼的だとこきおろした。(略)