奈良県平群町 メガソーラー建設差止め求め980人提訴

「平群のメガソーラーを考える会」のウェブサイトより

 奈良県平群(へぐり)町の山林48haを伐採して大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設する工事の差止めを求めて、同町の住民ら980人が3月8日、奈良地方裁判所に提訴しました。メガソーラーの事業者は東京都港区虎ノ門のマンションの一室に登録する資本金10万円の会社。メガソーラーと変電所を結ぶ22,000Vの高圧送電線を、町民の生活道路であり子どもたちの通学路である町道の地下に約3kmにわたって埋設する計画のため、超低周波電磁波による健康影響や、森林伐採による土砂災害などが心配されています。送電線埋設のための町道の試掘や、山林の伐採が既に始まっています。
 提訴した日、原告らは奈良市で記者会見を行い、原告の一人で「平群町のメガソーラーを考える会」共同代表の多田恵一さんが「自然破壊、環境破壊によって得られるエネルギーをクリーンエネルギーと言えるか。逆でしょ。もうけるためだけに環境破壊をしようとしている」と訴えました。
 計画されているメガソーラーは、総発電量23.8MW(メガワット)で、53,000枚もの太陽光パネルが敷き詰められます。
 極めて大規模な事業にもかかわらず、町民や町議会に一切知らせることなく、平群町は事業者と協定を結び、奈良県は林地開発・宅地造成の許可を出しました。「事業の実施について、自治体や地域住民の理解を深めるためには、再生可能エネルギー発電事業者が自治体や地域住民と積極的にコミュニケーションを図ることが求められる」とする、経済産業省資源エネルギー庁による「事業計画策定ガイドライン(太陽光発電)」に違反しています。
 6~8カ月にもわたる工事中の間、町道が通行止めや片側通行になることも、住民は批判しています。
 提訴は多くの新聞、テレビなどで取りあげられました。【網代太郎】

参照
しんぶん赤旗電子版3月10日付「自然壊して再エネ? 奈良 メガソーラー反対 980人提訴」
change.org「【緊急署名】メガソーラー事業者の私的な高圧送電線を、住民の生活道路、子どもたちの通学路に埋めないでください! 売電目的の自営線の埋設に町道を使用することの中止を求めます。」

 

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