米国の5Gが航空機器へ干渉する恐れ 欠航相次ぐ

 米国で1月19日から始まった新たな第5世代移動通信システム(5G)サービスの電波が、ボーイング777型機の電波高度計へ干渉する恐れがあるとして、他の飛行機へ変更できない米国発着便が相次いで欠航する事態になりました。日本関係では18日から19日にかけて、全日本空輸(ANA)が8便、日本航空(JAL)が3便、それぞれ旅客便を欠航しました。
 この事態を受けて、米通信大手のAT&Tとベライゾンは、一部の空港付近での5Gサービス開始を延期すると発表しました。
 両社が新たに開始した5Gは3.7~4.2GHz帯で、無線高度計が動作する4.2~4.4GHz帯と周波数が近いため、この周波数帯での5G開始について米連邦航空局(FAA)は何年も前から警告していいましたが、米国の通信業界団体は、5Gは航空のリスクにはならないと反論してきました。
 ちなみに、日本の5Gで4.1~4.5GHzは利用されていません。複数の報道は、米国の5G基地局は他国と比べて強力な電波を放射しており、これは米国だけの問題であるとしています。

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