各地の取り組み

目黒区八雲でドコモ基地局計画

ドコモとベネッセの共同作戦・老人ホームを標的
 東京都目黒区八雲にあるベネッセ経営の3階建て老人ホーム屋上にドコモアンテナの建設計画があります。昨年段階から計画は出ていましたが、一度立ち切れとなり、ドコモ側はあきらめたかと思われていましたが、ここに来て強硬な態度になり、「盆明けにも工事強行」を言い始めました。そこで8月5日、急遽当研究会から講師を呼び、自由が丘住区センター宮前分室で緊急学習会が開かれました。学習会には緊急にもかかわらず、複数の区議をはじめ34名が参加しました。署名も400人以上集まっていますし、有力区議の動きもあって、いまだにドコモは工事強行ができずにいます。最近あちこちでベネッセが建設する老人ホームにドコモ基地局が建つケースが増えています。両者が提携していると思われます。要警戒です。【大久保貞利】

杉並区阿佐ヶ谷のドコモ基地局中止に

 東京都杉並区阿佐ヶ谷で、賃貸マンション屋上にドコモが基地局を建てる計画に対し、当初は住民たちの反対の声でオーナーも中止を決めました。しかしその後オーナーの気が変わり建設を強行しようとしました。そこで住民たちは学習会等に取り組み、反対運動を強めていましたが、ここにきて、突然ドコモは建設を中止すると言ってきました。あきらめずに取り組んできたことが功を奏したといえます。住民の皆さま、ごくろうさまでした。【大久保】

愛知・豊川市でソフトバンク基地局中止に

 愛知県豊川市でソフトバンクの高さ40mの携帯電話中継鉄塔を建設する計画が出ています。ご多分にもれず、ここでも説明に下請け業者しか出てこず、ソフトバンクは前面に出てきません。最近はこのように本体の携帯電話会社は裏に回り、下請け業者がしゃしゃり出てくるケースが多いのです。それでいて、下請け業者は電磁波のことをよく知らないため、「低周波電磁波出ない」「反対運動などは全国に一つもない」と適当なことを言いまくっているのが現状です。
 豊川市の場合は、住民の要求で説明会をやっと開くことになったのですが、8月18日に説明会を開催し、翌19日から工事を強行するというひどい態度でした。これに対し、住民有志は必死になって、署名を103人集め、地主にも働きかけました。これが功を奏し、18日の説明会では多くの住民がソフトバンクのやり方に批判の声が集中し、ソフトバンクは説明会当初は強硬姿勢でしたが、説明会の最後に「建設を中止する」と言わざるをえない状況になりました。連日のように住民たちから当研究会に相談が寄せられました、結果的に一番良い終わり方になりました。住民の皆さん、本当にごくろうさまでした。【大久保】

山形・長井市で消防緊急デジタル無線鉄塔計画

 山形県長井市で「消防救急無線デジタル無線化事業」が計画されています。
 これまでの150MHz帯アナログ波は平成28(2016)年5月末までと使用期限が定められたため、その前の平成26(2014)年2月から全面的にデジタル化するため、高さ57mのデジタル無線鉄塔の建設が必要だ、というのが市の説明です。しかし、本当に57mもの高さが必要なのか、デジタル波の影響について環境影響評価したのか、鉄塔に携帯基地局も付くのではないか、周辺住民への事前説明はどこまでするのか、等々の疑問が生まれます。米国等では警察無線や消防無線で職員に脳腫瘍やがんなどの発症リスクがア高まっており、警察・消防の職員団体から反対の声が出ています。地方行政団体はそうした知識が把握しようとせず計画を進めていることに危惧を感じます。【大久保】

新潟・三条市でドコモ基地局問題の講演会

三条市講演会 新潟県三条市下須頃地区で、ドコモが今年5月から一方的に基地局建設工事を始めました。着工するまで基地局建設について何も知らされなかった近くのアパートの住民を中心に、「健康被害への懸念」から反対運動が始まり、署名活動や県や市やドコモへの要望書を提出するなど、住民は手探りで取り組みを開始しました。そして、8月31日、住民たちは三条市の大島公民館で「携帯電話ってホントに安全なの?電磁波と健康の影響について考える」をテーマに講演会を開きました=写真。講演会には44名が参加しました。この講演会の模様や基地局問題について、地元の『三条新聞』は3回にわたって新聞第1面で大きく報じました。【大久保】

水俣市で送電線張替えの動き

 熊本県水俣市で、チッソからの高圧送電線が古くなり、一時は鉄塔が撤去されました。ところが、またチッソが企業活動の活発化を理由に、送電線鉄塔を建設したいと住民Aさんに申し込んできました。住民Aさんは、何年か前に送電鉄塔が撤去されほっとしていたのに、再び鉄塔を敷地内に建設させてくれというチッソの申し出に当惑しています。当研究会にAさんから相談が来ましたので、高圧送電線の弊害について説明しています。【大久保】

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