照明器具のトップランナー基準に係る要求書(2015.12経産省に)

2015年12月24日

経済産業大臣 林幹雄 殿

照明器具のトップランナー基準に係る要求書

電磁波問題市民研究会
代表 野村 修身

 日頃より省エネルギー推進等にご尽力いただき、ありがとうございます。
 私たちは、電磁波による健康影響に悩む人々が支援され、電磁波による健康影響が予防される社会を目指すNGOで、全国に会員を擁しています。

 政府におかれましては、「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)」に基づき、機器のカテゴリーごとにエネルギー消費効率を現在商品化されている中で最も優れている機器の性能以上にしようという考え方による「トップランナー基準」について、現在の「蛍光灯」「LED照明」のカテゴリーを統合し、そこに「白熱灯」も加える方針であると聞き及んでおります。
 この措置によって甘利明経済再生相は「蛍光灯は圧倒的に効率を上げればついて来られるが、白熱灯はそこまで効率が上がる技術はない。結果としてなくなっていく」と記者会見で述べたと報じられています(2015年11月27日『朝日新聞』)。
 しかし、健康上の問題から、白熱灯でないと使えないという方々がいらっしゃいます。典型的なのは、生活環境中の様々な電磁波に曝露されることで様々な症状が引き起こされる「電磁波過敏症」の方々です。電磁波過敏症はスウェーデンなど北欧諸国では機能障害として正式に認知されています。電磁波過敏症の方々の中には、電磁波が強い蛍光灯は使えない方々もいらっしゃいます。また、LED照明の下では体が疲れやすくなるなどの体調不良を訴える電磁波過敏症の方々もいらっしゃいます。白熱灯が「なくなる」と、そのような方々の生活に重大な支障を来します。
 LED照明については、電磁波過敏症でない方々からも「目が疲れやすい」などの声が聞かれます。また、LEDの照射により蛍光灯よりも2倍程度も多くの網膜損傷がラットで見られたという国立台湾大学の研究など、健康影響の可能性を示唆するいくつかの報告があります。LED照明はまだ新しい技術であり、それを生活環境に取り入れることは、健康面からも慎重に進めていくべきであり、省エネだけを理由に既存の照明をLEDへ拙速に置き換えるべきではないと考えます。
 照明器具のトップランナー基準は、具体的には来年度から総合資源エネルギー調査会に部会を設けて検討していくと、御庁のご担当者からお聞きしました。つきましては、同基準について「白熱灯の使用継続を望む市民が白熱灯を安価に入手できないような基準にしないこと」を求めます。
 本要求書について、2016年1月24日までに書面にてご回答ください。


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