スペイン・タラゴナ市 世界初、過敏症支援策

 スペインのタラゴナ市で、電磁波過敏症を含む中枢性過敏症候群(CSS)の人々の生活を世界で初めて行政が支援することが決まったとネットで報告されています。出典:「GOOD NEWS: FIRST RESCUE PLAN FOR PEOPLE WITH CSS」Plataforma de Afectadas por los Recortes Sanitarios
 CSSとは、電磁波過敏症(EHS)、化学物質過敏症(MCS)、線維筋痛症(FM)などの旧来の医学では説明不能だった患者の症状の背後に「共通する病態生理」があるという理論に基く、これらの病気の総称です(1)。【網代太郎、訳も】


 
中枢性過敏症候群の人々のための救助計画:タラゴナ市(スペイン・カタルーニャ州)はそれを実行する最初の市政である!
 (略)カタルーニャ州政府がCSSの人々のために策定した新しい計画(2015年7月1日)は、(医師がこれらの病気についてトレーニングされない)初期の保健医療に患者を置き去りにして、治療として認知行動療法と運動を勧めた。これは適切な診療と社会的、経済的支援を必要とするCSSの人々に役に立たず、有害ですらあり得る。(略)
 タラゴナ市はバルセロナから100km南にある大都市である。去る11月30日に開催された本会議で、施策の具体的なプログラムから成り立つ「中枢性過敏症候群の人々のためのサポートの制度的宣言」が承認された、これは歴史的な一歩だ。(略)2016年7月1日に実施されるこの計画にタラゴナ市の全政党が賛成し、私たちは非常にうれしい。(略)タラゴナ市で採択された文章は以下の通り。(略)

宣言(JUSTIFICATION)
 (略)これらの病気に詳しい法律専門家によればカタルーニャの住民の3.5%、25万人がCSSであり、カタルーニャの保健医療からもっとも除外された患者グループだ。この有病率を用いれば、タラゴナ市の4600人がこれらの病気だ。(略)
 上記の人々のために、以下の合意を市議会が採用することが提案される:
 第1。タラゴナ市のCSSの人々とその家族のための特定のサポートプログラムを作って、そして発展させること。それにはCSSの人々の代表者が関与していなければならず、そのプログラムには以下が含まれるであろう。
1.患者の実情とその家族の特定のニーズが何であるか示して、(年1回の更新で)タラゴナ市でCSSに冒されている人々の診断と人数の調査を実施すること。
2.食糧のための経済的支援のリスト、最初に必要になること、水道料金の減額、そして患者のニーズに特有のホームヘルプを含むCSSの人々へのケアを、タラゴナ市役所のサービスエリアのスタッフが介在して行うための標準手続。
3.CSSの人々、特にMCS及び/又はEHSの人々、追い立てられ脅やかされた人々あるいは自分の家を去ることを余儀なくさせられる人々のための住宅供給の標準手続。この標準手続は安全な社会生活を営む一連の住まい方を含まなければならない(生体異物と電磁波がないグリーン/ホワイトスペース)。
4.市役所のすべての建物にグリーン/ホワイトスペースを作ること(生体異物と電磁波がない)。
5.できる限り、市全体での殺虫剤の使用を排除すること。これができない場合で予防のためのアドバイスを行う場所と日付について患者及び報道機関と連絡を取るためのコミュニケーション標準手続を確立すること。
6.CSSについて、ソーシャルワーカーと教育者のための社会、保健、そして経済的実態についてのトレーニング。これらの病気に関して今存在している汚名を晴らすための情報と、特に一般住民の間に、そして市職員にこれらの病気についての知識を増やす教育を詳細にすること。
7.CSSである市の労働者に症状が出たときに、サポートの具体策を伴って労働条件を変更するための標準手続。これには以下の措置がとられるだろう:仕事のスケジュールを柔軟にすること、インターネットを利用しての在宅勤務(テレワーキング)の奨励、指定駐車スペース、病気休暇の最初の20日給料を差し引かないことの共同の合意も含まれる。

 第2。このプログラムとそれが必要とする行動が2016年6月30日までに準備ができていなければならないことを確定すること。(略)
 第4。カタルーニャ自治政府とスペイン政府に対して、具体的なサポートプログラムを採用してCSSの人々(カタルーニャに25万人、スペインに170万人)を助けるよう促すこと。
 第5。カタルーニャ自治政府とスペイン政府に対して、CSSの人々が本物の適切な既存の公共の保健医療と社会福祉へアクセスできるよう促すこと。(略)
 第6。カタルーニャ自治政府とスペイン政府に対して、CSSの人々の職業上の障害を認識してそれぞれのケースに適切な手当を与えるよう促すこと。(略)

(1)NPO市民健康ラボラトリー


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