パリ市が携帯基地局について2V/mの規制値を採用

パリ市長と携帯3社が調印
 フランスのパリ市は携帯電話3社と、携帯電話基地局アンテナからの居住者への曝露量を制限するため、電界強度基準値を「2V/m」(24時間平均)とする正式協定を結んだ。この基準値は900MHz・1800MHzの両方に適用される。
 この新しい免許協定はパリ市長のベルトラン・ドゥラノエ(Bertrand Delanoe)と3社(ブイゲテレコム社・オレンジ社・SFR社)との間で3月20日にサインされた。
 この新基準の発効で市内基地局アンテナの1%以下が基準に合わせるための調整が必要となる、と有力新聞の『リベラシオン』3月21日付けは報じた。

実際はスイス・イタリアの方が厳しい
 今回のパリ市の新基準値「2V/m」は、スイスの基準値「4V/m」やイタリアの基準値「6V/m」よりも数値上は厳しく見える。しかしスイスやイタリアの基準値は「最大(ピーク)値規制」であるのに対し、パリ市のは平均値である。(したがって実際はスイスやイタリアのが厳しい)
 ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)のガイドライン値は900MHzで「41V/m」で、1800MHzで「58V/m」である。

フランスでも基地局不安高まる
 協定が結ばれた背景には、パリ郊外のサン・シレコールという地域で携帯電話基地局周辺において一群の小児がん症例の調査が行われたためだ。人々の不安を抑えるため、携帯会社のオレンジ社やSFR社はこの地域の携帯基地局アンテナの電源を切った、と有力視の一つ『ル・モンド』の3月16日付けは報じた。
 全国ビジネス日刊紙『レゼコー』(Les Echos)は、フランス人の41%が携帯電話基地局アンテナに不安を感じているという世論調査を3月27日付けで報じた。パリ市だけで1万1千のアンテナがある。

出典:Paris Adopts 2V/m Limit for Mobile Phone Towers


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