スロベニアでも5G一時停止

スロベニアの首都リュブリャナで1月25日に行われた反5G行動=Bljesak.infoより

 ヨーロッパ中部スロベニア共和国で、5Gの展開が一時停止状態となっています。
 政府機関である通信ネットワーク・サービス庁(AKOS)のタニャ・ムハ(Tanja Muha)ディレクターは1月9日、5G周波数の割り当てオークションについての通信事業者への説明の場で、事業者が5Gネットワークを設置するには3~5年を要するため、5G周波数の割り当てはまだネットワークを開始することにはならないだろうと述べました。
 会場の外には、5Gに反対する市民約50名がつめかけていました。「人にやさしい技術のための運動(Movement for Human Friendly Technology)」のグレゴル・コース(Gregor Kos)代表は「環境保護法は、十分に証明されていない技術を導入しないことを規定する注意原則を明確に定めている」と述べました。
 翌10日、公共行政省のルディ・メドヴェド(Rudi Medved)大臣は、5G技術の影響を議論するための討論会を計画していると記者団に述べました。同省は幅広い参加者と「あらゆる意見の衝突」を期待している、とのことです。
 討論会についてメドヴェド大臣は「世界的にもまだ存在しない決定的な答は出てこないだろうと思う。5G技術は、5Gが完全に無害であると結論付けられるような研究結果が得られるほど、実際には確立されていない」と述べました。
 メドヴェド大臣は、また、5Gによって起こるかもしれない健康影響についてAKOSの審議会が十分な注意を払ってこなかったことなどを批判しました。
 一方でメドヴェド大臣は、5Gは間違いなく未来の技術であり、スロベニアがこの技術なしで「孤立した島」のままでいることは容認できない、とも述べたとのことです。【網代太郎】

参照
「Protest as debate held on 5G frequency auctions」The Slovenia Times 1月9日
「Concerns about 5G legitimate, says minister」The Slovenia Times 1月10日

 

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