すぐ脇に設置された基地局で深刻な体調悪化 こだわり抜いたマイホームも手放す

村越さん、Bさん親子が住んでいた家(写真左端)の脇に建てられた携帯電話基地局(筆者撮影)

神奈川県大磯町に住んでいた母娘が、自宅のすぐ脇に携帯電話基地局を建てられてから体調を崩しました。母娘は楽天モバイルと基地局設置場所の地主へ健康被害を訴え、基地局の撤去を求めました。県会議員や複数の町会議員らも動きましたが、撤去には至らず、母娘はこの家を手放すことになりました。この顛末について、お二人にお話をうかがいました。
2020年9月、村越史子さん(現在74歳)の自宅のポストに1枚のチラシが入っていました。自宅隣の駐車場に、基地局を設置する案内でした。当時、基地局からの電磁波についての知識もなく、チラシのタイトルが「楽天モバイル無線基地設置のお知らせ(電柱設置)」だったことから、村越さんは「電信柱を建てるのか」程度に受け止めました。
11月末、玄関チャイムが鳴り、出ると若い男性が「これから工事をします。地主に了解を得ています」。2日間の工事で、基地局は設置されました。駐車場の道路側(家から遠い側)に建つのかなと村越さんは思っていましたが、家のすぐ近く、敷地境界から約60cm、自宅建物から約3mの所だったので「思ったより近いな」と感じたそうです。

基地局の稼働、娘に症状
翌2021年1月29日、基地局に電線をつける工事がありました。基地局に給電するための工事でしょうか。おそらくこのころから、基地局が稼働したようでした。そのころから村越さんの娘Bさん(現在46歳)の体調が悪化しました。
Bさんは、メニエール病を煩っていましたが、約3年前に寛解して、元気に暮らしていました。横浜市内の勤務先へはコロナのため週1~2回出社し、他は自宅の基地局に近い側の部屋でパソコンに向き合い、リモートワークをしていました。
しかし、基地局設置後、症状が再発。しかも、3年前までよりも重い症状でした。飛行機に乗っていて気圧の変化で耳の奥が詰まった時と同じような症状が常にありました。頭を少し動かしただけで、ひどいめまいや吐き気がする症状が頻繁に出るようになり、そのような時には、頭を動かせないのでベッドから起き上がれず、トイレへも行けなかったそうです。

近所の方から電磁波の問題を知る
ある日、村越さん宅の向かいに住むCさんが「親戚が自分の土地に携帯電話基地局を建てようとしたら、その娘がやめてくれと言ったので建てなかったことがある。基地局から出る電磁波は良くないらしい」と教えてくれました。
村越さんは基地局が建てられた駐車場の敷地の地主に会って事情を聞きました。地主は「(楽天が)近隣の了解を得て建てた」と説明。しかし、村越さんは、基地局が建つことをチラシで知らされただけで、「了解」などしていません。
村越さんは、電磁波が良くないという話を聞いても、自宅脇の基地局からの電磁波が娘の症状の原因だと、にわかには信じられませんでした。しかし、基地局問題の本を入手して読むと、電磁波でBさんと似たような症状が出た人のことも書いてあります。
村越さんは、基地局からの電波が自宅の中へ入ってきているのかどうかを確認したいと考えました。そこで7月25日、大磯町役場と神奈川県へ、電磁波測定器を借りられないか問い合わせましたが、ともに測定器は無いとのことでした。
7月28日、村越さんは初めて楽天へ電話。電波の測定を依頼しました。

薬を飲んでも良くならない
Bさんは8月10日、大磯町に隣接する平塚市の市民病院で「メニエール病」とあらためて診断され、めまいを止める薬や、脳血流を良くする薬などが処方されました。村越さんは思い切って同病院の医師に「電磁波の影響ではありませんか」と尋ねてみましたが、医師は「それは総務省に言ってください」と言うだけでした。
3年前までは薬を飲めば数日で良くなったのに、今回は改善しません。医師も「薬を飲んでいれば治るはずなのに、おかしいな」と首をひねっていたそうです。
8月18日、楽天の職員が来て、家の前と中で測定したうえで「電波は総務省で決めている数値より低いから安全ですよ。家の中にも電波が来ていますが、外よりも低いですよ」と告げました。そのころ村越さんは電磁波についてよく分からなかったこともあり、具体的な測定値をメモに取るなどはしませんでした。しかし、家の中へ電波が来ていることを認識した村越さんは、やはり電波がBさんの体調不良の影響ではないかと考えるようになりました。
体調不良が電磁波のせいだったら、対策の方向がまったく違ってきます。やはりハッキリさせなければと考えた村越さんは、電磁波の本を出版している会社に問い合わせて、化学物質過敏症の専門医で電磁波にも詳しい、そよ風クリニックの宮田幹夫先生を教えてもらい、予約をしました。予約がいっぱいで、受診は翌年2月まで待たなければなりませんでした。

5G増設を一度は阻止
8月、村越さん宅のインターフォンが故障し、ボタンを押さないのにピンポン、ピンポン…と鳴り続けました。同じころ、基地局とは反対側の隣家のDさん宅でもインターフォンの工事を行ったので、やはり故障したようでした。ほぼ同じ時期に故障したので、基地局の電波のせいかもしれません。
10月27日、外で何か作業をしている気配を感じて家から出た村越さんが作業員に問いただすと、問題の基地局に5Gアンテナを増設するとのこと。Cさんとともに設置しないよう訴えるました。すったもんだの末、作業員は会社へ連絡したうえで「今日は帰ります」と立ち去りました。
11月13日、県会議員の池田東一郎氏(現大磯町長)の報告会が地元で行われ、村越さんが参加。報告会には池田県議が参加者の「お困りごと」を聞く時間があったので、村越さんは基地局とBさんの症状について池田県議に訴えました。

重い症状が続く
Bさんが寝込んだ日を村越さんはカレンダーに印を付けて記録していました。それによると、2021年9月、2022年1月が特に多く、月の約3分の1(計9日間)寝込んでいました。3年前までのメニエールの時は半日寝ていれば良くなりましたが、今回は3日間続けて寝込むこともありました。食欲がなく体重も減少、目の下にクマができ、赤くなった顔で「死んじゃうかもしれない」とBさんがつぶやいたことを、村越さんは憶えています。村越さんが外出したときに、Bさんから「お母さん助けて」と電話があり、家に帰るとトイレの前で吐いて倒れていたこともあったそうです。
2021年夏ごろからは左耳の耳鳴りが始まりました。耳鳴りは、3年前までの時は無かった症状です。
2022年1月ごろ、愛犬のうち一匹が、呼んでも振り向かなくなり、耳が聞こえなくなったようでした。耳をしきりにかくので病院へ3回も連れて行きましたが、そのたびに、特に異常はないと言われました。14歳という高齢のためかもしれませんが、電波のことが頭をよぎります。

そよ風クリニックで電磁波過敏症と診断
2022年2月9日、東京都杉並区のそよ風クリニックへ。Bさんは、目で光を追う検査や平衡感覚の検査を受け、ともに結果が異常だったことなどから、電磁波過敏症と(事実上)診断されました(診断書の病名は「自律神経失調」などで、微量な電磁波や音などの物理的ストレッサーに注意すべき旨などの所見が併記されました)。
診断結果が出てもBさんは「国が安全だと言っているもので病気になるなんて」と納得できない気持ちと、検査で異常だったのだからやはりそうなのだろうと気持ちが混じり合った、複雑な思いでした。

地主へ署名を持参
2月12日、池田県議と、町議1名、村越さんの友人らが村越さん宅を訪れ、相談をしました。池田県議は「地主にコンタクトをとって基地局撤去をお願いしたほうがいい」とアドバイスしました。
そこで、周辺に住む17名から署名を集めて2月19日、村越さんは向いのCさんと2人で地主の家へ行きました。応対した地主はすごい剣幕で「楽天から警察を呼ぶように言われている」と言い放ち、話し合いどころではありませんでした。

村越さん宅に設置されていたステンレス製網のパネル(村越さん提供)

5G設置を強行、ついに母にも症状
村越さんたちの反対にもかかわらず、楽天は2月21日に5Gアンテナを増設。村越さんたちは、楽天社員へ署名のコピーを渡し、基地局の撤去を求めました。
3月に5G基地局が稼働してから、ついに村越さんにも症状が出ました。頭の中で音が鳴ったり、また、急に思考が止まってしまうそうです。村越さんは地元のキリスト教会(2軒隣のマンションに基地局あり)の役員をしていますが、会議中に自覚がないまま、突然無言になり周りに驚かれた-そのようなことが、時々起きたそうです。
また、村越さんの向いに住むCさんも、5G設置後、めまい、肩こり、鬱状態などの体調不良が始まり、日常生活に支障が出ているとのことです。
2月27日、神奈川県真鶴町の知人の伝手で、同町の男性(化学物質過敏症だった)から電磁波防御の方法についてアドバイスをもらいました。
Bさんは体調不良の中、ステンレス製の網を取り寄せて電磁波防御パネルを自作し、家の窓や壁、ベッド周りに立てかけました。建築関係の仕事をしているBさんの弟が手伝いに来てくれて、屋根裏にアルミ製のシートを敷いてくれました。
3月14日、総務省に電話しましたが、出た女性は、相談する部署も測定する部署もないと、冷たい対応。
4月以降、池田県議と、複数の大磯町議が、それぞれ都合をつけて個別に村越さん宅を訪問。各議員とも、ステンレス網のパネルが家じゅうに置いてある異様な光景に驚き、真剣に話を聞いてくれたそうです。

避難生活、そして自宅を手放す
Bさんの職場が休職を認めてくれたので、Bさんは5月から同町内の海に近いウイークリーマンションに1カ月間滞在しました。Bさんは、耳が詰まる症状が軽減するなど、一定程度回復しました。
しかし、6月に自宅に戻ると、また症状が重くなりました。
そこで7月に、町内の古いアパートを見つけて、再び避難。このアパートは古いためか空き部屋が多く、数少ない住人も高齢者でおそらくWi-Fiなどを使っていなさそうで、測定すると電磁波がほぼゼロでした。
Bさんは自宅ではよく眠れずに夜中に何度も目が覚めていましたが、アパートに移ってからはよく眠れるようになりました。しかし、古いアパートはカビが目立つなど、長くは住みたくない環境でした。
2回の避難を経験して、もう自宅へは戻れそうもないと悟った村越さんたちは、自宅が売れるのか試してみようという気持ちで、不動産業者に売却を依頼しました。「隣の携帯基地局により健康被害が出た」ことをきちんと告知しての販売です。
そして、その家に買い手がつきました。村越さんたちは、複雑な気持ちでした。
2人は、11月10日に大磯町の家から、平塚市内の借家へ引っ越しました。
引っ越してからおよそ2カ月が過ぎた今年2023年1月9日、筆者が平塚のお宅でお話をうかがったBさんは、耳が詰まる症状が時々出ることがあるというものの、とてもお元気なご様子でした。

終の棲家になるはずが
村越さんBさん母娘は、大磯町に住む前は、東京都板橋区に住んでいました。板橋の家で両親を看取ったことをきっかけに村越さんは、これからの人生を考えました。3・11があり、老朽化している板橋の家の耐震性が気になっていましたが、家を建て替えるなら、海に近い環境の良い場所に建てたいと考えました。村越さんは絵を趣味にしており、Bさんと一緒に大磯町のアオバトを描きに行ったとき、Bさんが同町をたいへん気に入りました(大磯町は国内最大級のアオバト飛来地)。以来、Bさんの休みのたびに同町を訪れては物件を見て回り、選びに選んで土地を購入。家の間取りも二人で決めました。2012年に板橋から、この地へ転居。村越さんは、この地に骨を埋めるつもりでした。
Bさんが家庭菜園を希望したため、また愛犬2匹のために、広い庭も確保。芝を敷き、レモン、プルーン、いちじくを植え、実を付け始めるようになりました。
思い入れたっぷりの自宅を手放さざるを得なくなったお二人の心境を思うと、胸が締め付けられそうです。お二人は、いつの日か、また大磯町内に住みたいとおっしゃっています。

Cさんが基地局へ向けてかざした測定器。3.969μW/cm2という高い数値を示した

すさまじく強い電磁波
筆者は、平塚の借家でお話をうかがった後、大磯町の現地へ移動しました。電波曝露によるお二人の体調悪化が心配なので遠慮したのですが、短時間なら大丈夫とのことで、Bさんが車を運転して連れて行ってくださいました。筆者が写真を撮ったりなどしている間、Bさんは物陰に隠れて電波の直射を避けました。
実際に見る基地局は、けっこう威圧感があります。住宅が建て込んでいる地域でもないのに、なぜこれほど家に近接して建てたのか、違和感のある光景でした。
村越さんは、向かいのCさんを呼び出して、筆者に会わせてくださいました。Cさんは、電磁波カットの帽子とエプロンで防備。Cさんは、電磁波対策に計30万円ほど出費したそうです。「ここに長年住んでいるのに、なぜ私が出て行かなければならないのか」とおっしゃるCさんが、電磁波測定器を基地局の方にかざすと、常時1μW/cm2を超える強さで、4μW/cm2に迫ることも。Cさんによると、夜間に14μW/cm2をに達したことがあるそうです。緩すぎる国の規制値は下回っていますが、滅多に見られない、すさまじい強さです。「楽天は、基地局はここだけではないと言うが、私がこれ(測定器)を持って、ずっと歩いても、この辺ほど強い所はないですよ」とCさんは言います。
村越さん宅の電磁波測定は、楽天が行ったほか、神奈川県二宮町で基地局撤去を求めている方が2022年5月30日に来て測定してくださいました。村越さん宅屋内では最高で2.6μW/cm2という強さでした。
 ウェブサイト掲載時の補足:この基地局からは5Gのミリ波(28GHz)も放射されています。Cさんの測定器ではミリ波を測定できないので、測定値よりもさらに強い電磁波が出ている可能性が大きいです。

楽天との話し合い
時間を少し戻します。
村越さんは避難生活と併行して、楽天と話し合いの場を持ちました。
1回目は6月28日で、村越さん、向かいのCさん、楽天社員、町議数人らが集まりました。村越さんらは基地局の撤去を要求。楽天は総務省の資料を示しながら国際指針値より低いなどと説明しつつ、撤去を拒否しました。総務書の資料には「基地局は電波を角度をつけて放射するので、基地局の直近は『灯台もと暗し』になって電波は弱い」という意味のことが書いてありますが、村越さんの件については基地局直近の電波も強く「灯台もと暗し」ではないことは、楽天側も認めたとのことです。
また、2月に村越さんとCさんが署名を持って地主宅へ行った際に、地主から「楽天から警察を呼ぶように言われている」と恫喝されたことについて、町議の一人が楽天社員に「地主にそうアドバイスしたのか。本当なら不適切では」という趣旨の質問をしたところ、社員は「確かに言ったが、身の危険を感じるようなことがあれば呼んでください、と言った」旨、回答。村越さんは「おばさん二人に、何の危険があるのか」とあきれていました。
楽天との2回目の話し合いの時(8月27日)に、携帯基地局の電波を一度切って、反応をみてみたいと楽天は提案。Bさんは「人体実験をされて、具合が悪くなったら楽天はどう責任をとるのか」と反発して参加しませんでした。Cさんは参加し、楽天は「電波を切ったときにも症状があったので、うちの基地局のせいではない」と主張。もちろん、二重盲検ではなく、一般論としては曝露から遅延して出る症状もあることなどを考えると、この「実験」で何らかの結論を下すことはできません。
3回目の話し合いは10月23日に予定されていましたが、署名に名前を連ねた住民以外の近隣住民も参加を予定していることを知ると、楽天は「約束と違う」と一方的にキャンセルしました。

町議会への陳情が全会一致で採択
町議にすすめられて、村越さん、Cさんは連名で2022年5月、大磯町議会へ陳情書を提出しました。陳情項目は、以下の通りでした。
「大磯町の住民が現在および将来にわたって、健康で安全かつ安心して生活を送るために、電磁波と健康被害の因果関係は証明されているわけではありませんが、基地局周辺住民から健康被害の訴えがあった場合は、健康被害の聞き取り調査等、町ができる対策を取っていただくこと」。
陳情は6月6日の町議会建設常任委員会で、審議されました。当日は、村越さん、Cさんが意見陳述をしました。委員による町当局への質疑の後、次頁の囲みの通りの討論を経て、全会一致で採択されました。
町が携帯各社へ要請
陳情の採択を受け、大磯町は町長名で、携帯6社(ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天、UQ、Wireless City Planning)に対して、11月30日付で要請文を送付しました(7頁の囲み)。
自治体による要請としては、東京都多摩市(会報第128号参照)、東京都調布市(会報第133号参照)、千葉県野田市(同)が、これまで行ってきました。大磯町の場合は、健康影響の疑いが発生した場合の対応に関することなどを含めていることが、他の自治体にはない、特徴的な内容になっています。
大磯町は12月23日までに要請へ回答するよう各社へ求めていましたが、社内調整に時間を要するとして、期限の延期の申し出があったそうです。

住んでいる人のことを考えて
村越さんたちは結果的に、大磯町からの転出を余儀なくされましたが、電磁波問題を頭ごなしに否定する人も多い中、大磯町議らの、村越さんたちに対するとても協力的な態度は素晴らしいと、筆者は思いました。村越さん宅に足を運んで話を聞き、陳情は全会一致で採択しました。
大磯町当局も携帯各社への要請を行いました。村越さんたちによる健康被害の訴えを、きちんと受け止めたのだと思います。
村越さんは「議会が動いてくれたのはうれしい。ただ、携帯基地局のリスクは、だれの身にも降りかかることなのに、町民一人一人に知られていない。国やマスコミが知らせるべきだ」とおっしゃっていました。
村越さんは楽天に、基地局の場所をどのように決めたのかを尋ねたことがあります。楽天は、「地図を見ながら電波が届くよう決めている」旨、と答えました。村越さんは「住んでいる人のことを考えてほしい。健康問題を抱えている人もいる。人生がかかってくる問題だ。基地局設置は、事前に住民への説明が必要。だますように建ててしまえることが理不尽」と訴えています。
Bさんにコメントをお願いしたら、「人生を返してほしい」。
楽天や総務省は、これらの訴えに真剣に向き合うべきです。【網代太郎】


大磯町から携帯6社への要請内容

【周辺住民への対応】
①携帯電話基地局を新設又は改造(以下「設置等」という。)する場合は、周辺住民等(注)に対し、以下の点について周知し及び説明するなど適切な対応を講じること。
・設置等計画及びその内容に関すること。
・当該基地局から発信される電磁波の情報や健康への影響に関すること。
・当該基地局に起因する健康の不安又は健康への影響の疑いが発生した場合の対応に関すること。
・学校や児童が入・通所する施設の場合には、当該施設の管理者の意向尊重に努めること。
②設置後についても周辺住民等から携帯電話基地局に起因する健康不安又は周辺環境への影響等に関する訴えがあった場合の当該周辺住民等の要望に応じ誠実な対応に努めること。
(注)アンテナを中心に地上からアンテナの先端までの高さの2倍の距離を半径とする円の範囲内に居住し又は施設を有する住民及び事業者、団体、施設管理者(「周辺住民等」という。)を目安とする。また、その範囲を超える住民等からの相談等へも誠実な対応に努めること。

【町(行政)への報告等】
①携帯電話基地局の設置等を行う場合の報告
・当該基地局の所在地及び設置場所
・設置されるアンテナの通信方式及び地上からの高さ等
・周辺住民等に対する説明や周知内容及び対象範囲
・設置事業者及び代理人の連絡先
②町民等からの問い合わせや相談等があった場合の情報共有化(当該町民の了解を得た場合に限る。)

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